黒糖丸芳露

素朴な南蛮渡来のお菓子に黒蜜が加わり



丸芳露( マルボーロ )はポルトガルから伝わった南蛮菓子。佐賀の郷土銘菓である。
小麦粉と卵と砂糖の基本的な材料だけを用い、丸くてふわりとこんがり狐色に焼き上げたカステラ風の丸パンみたいなもの。見かけは堅そうだが、ふかりとした歯ごたえ、口のなかでの溶け具合、卵の香りもシンプルで、飽きがこない。

沖縄産の黒砂糖を使い、隠し味にハチミツを加えたものが黒糖丸芳露。北島の丸芳露は、そこいらへんの駄菓子屋で売っていそうなものとはちょっと違う。


かみしめると、ふっくらとやさしい手作りのぬくもりがほのぼのと伝わってくる。