薄小倉

魅惑の大納言



大納言は粒の長径が9ミリ以上の小豆をいう。皮が薄くて色つやがよいことが最上級のものである。この大納言をふんだんに使ったのが、松江は桂月堂の 「 薄小倉 」。


三度のみつ漬けを重ねてふっくらと炊き上げた大納言を型にびっしりと詰め、その隙間に砂糖と寒天を煮詰めた錦玉( きんぎょく )を流し込む。それを窯で14時間ほど乾かせて固まれば出来上がりとなる。
錦玉のシャリッとした歯ごたえのあとに、大納言の芳醇な風味が絶妙な甘さを醸し出す。ザラメ好き、つぶ餡好きにはたまらない一品である。