ひよ子

卵菓子



なぜか福岡には鶏卵を使ったり、鳥に因んだお菓子が多い。


ひよ子本舗吉野堂の 「 ひよ子 」は、ひよこの形をした焼き菓子である。小麦粉に多量の鶏卵、砂糖を混ぜて作った皮に黄味あんを包んでいる。ほくほくした舌ざわりに卵の風味を感じる。



元は筑豊飯塚の発祥。炭鉱で働く人たちのエネルギー源として甘いものが欲されていたことから作られた。飯塚では養鶏が盛んだったという背景もあり、鶏の饅頭となった。初代店主の夢枕にひよこが現われたというエピソードがあるそうな。
ひよこの形つくりには苦労したという。当時、お菓子は丸か四角かという時代。立体にするのは全て手作業で、よく売れたが作るのには限度があった。機械化するまでには試行錯誤と長い歳月を要したという。