御城之口餅

秀吉のお茶菓子



きな粉の香ばしさとおもちの柔らかさ、つぶしあんのほくっとした甘さが絶妙においしい。
大和郡山にある本家菊屋の 「 御城之口餅 」は、親指の先くらいの大きさの小粒の鶯餅。丹波産小豆のつぶしあんを薄い餅皮で包み、青大豆のきな粉をまぶしている。


昔、天正の頃、大和紀伊和泉三ヶ国の大守郡山百万石の城主の豊臣秀長が、兄 秀吉を迎える折に、菊屋に茶会用の新しい菓子の創作を命じてできたもの。郡山城大手門の入り口にお店があったため、いつの間にかこう呼ばれるようになったそうな。今の店主は26代目となる。