椎餅( しいもち )

東山の杜



粟田山より高台寺山迄の京都東山一帯には、昔より椎の樹が繁茂している。その椎の実を粉に挽き、餅に搗いたのが菓匠吉水園( よしみずえん )。


きな粉をまぶしたあっさりとろとろのよもぎ餅と、程よい甘さのこしあんを包んだ白餅との詰め合わせになっている。手づくりの甘みと柔らかさ。ひとくちサイズの大きさのなかにおいしさが凝縮されており、素人の手作りでは及ばない老舗の味である。


鈴木宗康 著「 京・銘菓案内 」によれば、椎餅は「 求肥餅の絶品と評されている 」そうな。