CSR

「不都合な真実」の真実

「 不都合な真実 」とは、元アメリカ副大統領アル・ゴアの、環境問題を扱ったドキュメンタリー「 不都合な真実 」のことである。 「不都合な真実」で示されていることは次の通りだ。 地球温暖化は、環境破壊をもたらすが決定的なものではない。氷が溶けて海…

行動を科学する

どんな人であっても自分が望むものを得ようと行動し、望まないものを避けようと行動している。結果を変えるには、そこに至る行動を変えなければならない。行動分析は結果だけでなく、結果を生むプロセス、すなわち行動にも目を向けることである。 日本企業は…

顧客である前に人間

モンスターカスタマー出現。「 お金を払っているのだから何をしても許される 」と考える人たち。お金を払ってさえもいないのに「 自分は客なのだからあなたより立場が上 」という意識。 このところお客様にサービスする方々は大変だなといろいろな場面で思い…

製造業のおもてなし

工場見学を活用して、売上げを増やすことに成功している企業がある。新潟県の精密機械メーカー「 ジェイシーエム 」だ。精密機械を作っているので、当然ながら工場は清潔に整備されている。ジェイシーエムはそれ以上の取り組みをしているのだ。 中山立行社長…

精神的な豊かさ

これまでビジネスは物質的な豊かさを実現してきた。これからは、 どのような価値観を子どもたちに伝えたいのか? どのような地球を子どもたちに残したいのか? どのように厳しさと優しさ、人間の賢さと愚かさを子どもたちに教えていきたいのか? 今の時代は…

水不足な世界

これから水紛争が頻発しそうな地域はどこか。水資源の使用量が世界の他の地域と比べて圧倒的に高く、しかも使用量が急増しているアジア地域である。 人間が利用しやすい河川や湖沼の水は地球の淡水の0.3%。灌漑のための水の大半は地下水を汲み上げること…

環境問題に関心が高い人が増えている

ほんとですかぁ? この時期、道路を歩いていると投げ捨てられたゴミがはっきりと増えているのがわかる。口紅のついたメントール入りのライトなタバコ。空き缶、ペットボトル、お菓子の包装ビニール、などなど。 日曜日にボランティアでやっている駅前の早朝…

CO2削減が年収に直結

松下“ CO2連動 ”年収 社長号令、工場競う < 4月22日付け日経産業新聞 > 松下電器産業がCO2の削減実績を全事業部門の業績評価項目に加えた。社員の年収は業績連動型なので、CO2削減実績が年収にも反映されるとの由。 記事では「 削減の結果はシ…

グーグルという規範

「 邪悪であってはいけない 」グーグルでは、意思決定を行うときに 「 それが邪悪なことではないか 」と発想する。ある事業を進めるかどうか、どういったシステムを構築するかの判断基準として、最も重視するのは、金儲けできるかどうかということ以前に、「…

こんな会社にしたい

例えば、駅でトラブルがあった。仲裁に入ろうかどうしようか、仲裁に入った時の自分のリスクを考えているうちに横目で見ながら通り過ぎてしまう。 しかしそこでトラブルの渦中にいるのが、自分の家族や友達や恋人だったら、リスクなんて考える暇もなく、すぐ…

「べき論」はいらない

「 やるべき 」という行動を伴わない 「 べき論 」 と、最後まで 「 やり抜く 」こととは、まったく別である。 「 べき論 」を語る人たちはきわめて多い。「 社内を改革すべき 」と声高に叫ぶひとはどこの会社にもたくさんいる。居酒屋へ行けばこの種の激論…

会議はコスト以外の何ものでもない

会議の目的は何らかのアクションを起こすことだ。しかし、10人の会議だと実際にアクションを起こす者、つまり本当に出席すべき者はせいぜい2〜3人でしかない。ほかの者は、一生懸命にメモを取りながらお勉強をしているだけなのである。 それならば最初か…

書類作成は仕事ではない

1年前の資料を必要とするような仕事はほとんどない。半年前のデータですら使えない。それほど世の中の動きは早いのだ。 それにもかかわらず、大昔の書類を後生大事に保存している会社が多い。 それは、頭のいい社員が 「 たくさん資料を作って 」、「 いつ…

効率化とは手抜きをすること

過度に失敗を恐れると、会社はたくさんの規則を作り、複雑な手続きを定めていく。チェック機能の強化と管理に力を注ぐ。そして本社は肥大化し、管理機能が膨れて、企画戦略機能は減衰していく。 SOX法の対応において、監査法人よりも社内監査のほうが厳し…

管理部門の肥大化

本社は会社の風土を代表する。悪い本社から、よい支店や工場が生まれることはない。 官僚主義がカビのようにはびこっている会社がある。本社官僚たちは権限を利用して、支店や工場に無用かつ不当な要求を繰り返す。膨大な資料を作らせる、呼びつける、難クセ…

はびこる官僚体質

本社はすべての権限が集約され会社をリードするところのはずである、しかしその自覚も能力もなく、ただ君臨するだけの本社がある。 本社の官僚化は手続き主義に陥ることから始まる。 無能な官僚たちは、支店に膨大な資料を要求し、呼びつけ、審査と称する手…

トップは先見性が大切

この言葉がマスコミは大好きである。成功した経営者は全て 「 先見性 」があって、失敗した経営者は先が読めなかったことになっている。 それはなぜか。成功を後付けで解釈するからである。 成功する経営者は、「 自分は何もわかっていない 」 ということが …

会社のために、という嘘

かつて日本の社会には、いわゆる「 ムラ社会 」 が形成され、その利益を守るためには不正も容認されるという閉鎖的な体質がありました。会社も同じで、「 会社ムラ 」の中に不正を隠しこんでおくのがよしとされる雰囲気がありました。これに従わなければ裏切…

中間管理職の仕事は部下の管理ではない

そもそも、上司に監視されなければ仕事ができないような部下なら、会社には必要のない人間だ。 管理職は人を管理するのではなくて、仕事を管理するのである。部下は 「 管理 」するより 「 信頼 」して、その仕事の成果に視点を置かねばならない。中間管理職…

動機づけ

経営の教科書には、必ず動機づけの大切さが記されている。動機づけをすれば、人は意欲を持ち、能力を高めて働いてくれると。 しかし、これはほんとうなのだろうか。 働く動機は人それぞれである。また、簡単に他人から動機づけなんぞされるのだろうかと思う…

自分のものとする

過去の 「 常識 」を これからの「 非常識 」 とする思考や行動の転換は、たやすくできるものではない。ある人は、頭では分かったけれど、自分の問題とはならず、やらされ仕事となり、上司の指示、会社の方針だからと、ほかに責任を転嫁して仕事を部下に指示…

欠如していくもの

「 ○○力 」という言葉が流行っている。論理的思考力、コミュニケーション力、質問力、とキャッチーな言葉が続く。これらは確かに重要な能力である。しかし、「 ビジネスには 『 ○○力 』 が大切だ 」という機能分解的、分析的なものの見方には賛同しかねる。 …

管理社会は不機嫌 その2

管理している側の人間が不機嫌なのはポーズであることが多いけど、管理されることに慣れて不機嫌になってい人たちがいる。 というのも、管理されることがあたりまえとなって、それに従わない他人を許せないのである。迷惑だなぁ、勝手だなぁ、と考えるほど機…

管理社会は何も生まない その2

日本でエリートと呼ばれる人たちというのは、結局、管理が上手な人たちのことである。役人は言うまでもなく、CEOとかCFOとかの会社のエライさんたちの仕事だって、早い話が管理をすること。そして、近頃は無闇やたらにそんな仕事ばかり。 極端な例かも…

内部統制とビジネスは水と油

2008年4月から施行のJ−SOX法( 金融商品取引法 − 財務報告に係る内部統制 )のおかげで、今、公開企業はその対応に大わらわである。 J−SOX法で求められている内部統制とは、会計処理において不正やミスが起きないための仕組みである。具体的に…

管理社会は不機嫌

気がつくと、どこででも「 管理 」をしっかりやれという話ばかりになっている。 自由と「 管理 」、組織と「 管理 」、仕事と「 管理 」のように、 ××と「 管理 」で対立してしまい、いろいろな問題がその時点で終わらされてしまう。管理できないものは検討…

好きになる

「 ここがダメだ、そこがダメだ 」と、自分の会社や廻りのことを思っていると仕事が全然楽しくない。「 今、ここ 」に気持ちがなくて、ほかのところにばかり何かいいことを求めてしまうとつらくなる。 心ここにあらずの状態では仕事はできない。 苦しいとき…

仕事がうまくやれない

仕事がうまくやれない人には二通りある。 やり方がわからなくて、立ち往生している人と、やる気がない人。 やり方がわからない人にはやり方を教える。彼がやれていない行動のなかで、やれば効果がもっとも早く現れるものをひとつ選ぶ。まわりは、その行動だ…

プロ社員

もし、あなたが次のように依頼されたら誰を推薦しますか? 「プロだと思える会社員を紹介してください」 私の頭に浮かんだ人は2人だけです。 この2人の共通点は、“キャリアアップ”など考えていない( ように見える )ということです。自分のキャリアよりも…

プロが仕事を面白くする

「 全ての仕事が面白いわけではない。面白くなかろうがやらなければいけない仕事もある 」と反論する人たちもたくさんいると思う。でも、そういう人たちは、とことん突き詰めてその面白さを発見できたライバルたちにあっという間に抜き去られる。 仕事に面白…